【年収350万以上?】トヨタ期間従業員の給料について

 

トヨタ期間従業員の気になる給料

「私は一切お金なんて気にしません。
ただただ車を作りたいのです!」

まず、こんな人はいないでしょう。
もしかしたら、正社員を目指して期間従業員として入社される方の中には、このような人もいるかもしれません。
しかし、どんな仕事にも言えますが、やはり給料というのは仕事に対するモチベーションを保つ意味でも気にしなければいけない所です。

日給

9,650円~10,450円

※春闘によって2017年4月から日給が150円増えました。

9,800円~10,600円(※1)
(※1.経験回数により異なる。6ヵ月以上の契約満了を1回として、初回9,800円、2回目10,300円、3回目10,600円。)

10,800円(18ヵ月~24ヵ月満了経験者)

11,100円(30ヵ月~35ヵ月満了経験者)

月収196,000円(20日勤務×9,800円)

あれ?少ない。と思った人が多いかと思います。
これでは1年で200万ちょっとの年収では?
参考:2,352,000円(196,000×12ヵ月)

ここは、世界のトヨタです。
日本企業の代表として他の日本企業の模範にならなければならない部分があるかと思います。
勿論、この金額だけではありません。

トヨタ期間従業員の給与には、日給に時間帯手当や深夜手当といった各種手当が付与されます。
これだけでも月3万円前後のプラスになります。
月収226,000円(20日勤務×9,800円+各種手当30,000円)
また、残業は配属された場所で増減しますが、ある所はあるのでその分稼ぐことができます。

満了金

さて、これでも年収にしたら2,712,000円(226,000×12ヵ月)。
タイトルの年収350万円には全然足りないのではないかと思うかもしれません。
しかし、トヨタ期間従業員には契約期間を満了した場合、又は、半年毎に満了金というものが支給されます。
満了金は、満了慰労金と満了報奨金とがあります。


満了慰労金

出勤日数に応じて貰えるものが満了慰労金です。
日当たりの額が契約期間に応じて、決定されます。
例えば、3ヵ月契約なら日当たり支給額500円、6ヵ月契約なら日当たり支給額1,700円等々。
例えば、6ヵ月契約なら、1ヵ月20日出勤として通常通り出勤した場合(無欠勤、無遅刻、無早退)。
満了慰労金は204,000円(6ヵ月×20日×1,700円)になります。
これが12ヵ月(1年)契約になると300,000円(6ヵ月×20日×2,500円)です。
入社して半年後に204,000円(6ヵ月×20日×1,700円)、半年の時点で契約を更新していれば12ヵ月契約になる為、入社して12か月後に300,000円(6ヵ月×20日×2,500円)ということです。
日数等に応じて前後はするかと思いますが、1年で満了慰労金として、504,000円程度貰えます。

満了報奨金

満了報奨金も同様に日当たり額が決まっていて、日数に応じて支払われます。
こちらは契約期間に関係なく、日当たり額は1,500円と一律です。
つまり、半年で180,000円(6ヵ月×20日×1,500円)です。
但し、この満了報奨金というのは、満了慰労金の無欠勤、無遅刻、無早退等の条件に加えて、支給条件がやや厳しいのです。
それは、遅刻や欠勤等があった場合、その日の報奨金が出ないだけでなく、なんとその月の報奨金が出ないのです。

満了慰労金は、遅刻や欠勤があった日(500円~3,300円)だけが支給対象外。
満了報奨金は、遅刻や欠勤があった月(30,000円※20日×1,500円)が支給対象外。

つまり、毎月遅刻等があろうものなら、満了報奨金は丸ごと貰えません。

どんな仕事にも言えますが、突然遅刻や欠勤があると職場は困ります。
社会人として遅刻というのはあまりないかと思います。
1直の朝は大変かと思いますが、しっかり夜寝れば起きれます。
さて、ただ欠勤に関しては、こればかりはどんなに気を付けていてもダメなときはダメなものです。
自分は健康でも風邪等もらってしまうこともあるでしょう。
遅刻は絶対なし、体調を崩してしまった時は、もう仕方ないと諦めましょう。

年収 350万円どころか400万円も?

さて、各種手当や満了金が出揃った所で年収を計算してみたいと思います。

2,712,000円(226,000×12ヵ月)※日給と各種手当で計算
504,000円(満了慰労金)
360,000円(満了報奨金)

計 3,576,000円
※2017年の春闘の結果、日給150円アップにより年収ベースで36,000円(150円×20日×12ヵ月)アップしています。

さて、何とか350万円を達成しました。
しかし、この金額は残業を全く考慮していません。
残業で数万円変わったりします。
ただ、残業は本当に部署によって変わる為、期待させても仕方ないということで考慮しません。
また、2016年現在、公式ホームページを確認する限りでは2017年の募集でも継続しているようですが、特別手当として10万円、更に初回更新特別手当として10万円があります。
こうした特別手当、更に残業を考慮すると、中には、年収400万円を超えてくる人もいるでしょう。
更に、経験者等の場合はもともとの日給(各種手当も日給を基に計算)も高くなる為、より高くなります。
トヨタ期間従業員の上限はおよそ450万円位ではないかと思います。
(残業20時間以上かつ複数回経験者、又は長期経験者の年収)

これで寮費無料なので、実質、年収500万円程度の人達と同等の生活をしている方もいるということです。
ちょっとした疑問としてそんなに期間従業員が貰っていて、社員の人達は何も思わないのか。
特に何も思わないと思います。
2度目になりますが、世界のトヨタです。
あまり知られていないかもしれませんが、工場の従業員とはいっても世間一般のイメージとは異なり、とても稼いでいます。
サラリーマンの平均年収が400万円台ということでしたが、18歳から入っている社員であれば、20代半ばでこの位にはなってくるのではないでしょうか。
そう、トヨタの工場の社員には、お金がなくて結婚が出来ないという人はいないでしょう。
さて、この辺については、後日書くことにします。